昨日の晩七年ぶりに友人から連絡があった。
あまりの長話に閉口したが、彼は彼なりにそうとうな苦労があったようだ。
今日会うという約束になっていたが、時間は決められないままであったため、夜更かしをしてDVDを見たりしていた。
結局連絡は10時だった。それがモーニングコールとなった。
1時間半後に会えないかということだったが、
そんなあわただしいのは願い下げだったので、
彼の用件をすべて片付けてからにしようと提案。

テレビを見たりして時間を潰していたら、次が2時45分だった。
3時半に約束して、出かける。
新しい地下鉄に乗って数分。
再会した彼は7年前に輪をかけた具合でやつれきっていた。

雑事を済ませてロッテリアで積もる話を聞いた。
ディープな、ディープな人生遍歴。
俺は軽めに受け流す。
冷たいぐらい淡白に、あくまで友人として。
なんつーか、俺は昔から彼らに対してはそういう、
どうでもいいんだよってスタンスなので。
それは失礼だとは思うけどと断りを入れて、
彼にも今日も伝えた。

とにかくもこの7年、とくにこの4年半の「ブランク」を埋めないといかんのだ、ということは俺が指摘するまでもなくヤツにもわかっていて、まあ立場は違えど俺も自信をつけていかなきゃてことでは同じなので、よい意味での再会をあいまいに約束して、かるーく別れた。
ヤツの人生は、ヤツがどうにかするしかないし。

彼は、うちの家ではかなり評価が悪い。つーか最悪。最悪にされているのはもうひとり、宗教家の男がいるが、まあそういう人種をきわめてコンサバーティヴな家庭が嫌うのは当然であるし。
ともあれ、そういうことがわからんかった若かりしころ、俺はよく家族に彼のことを伝えたりしていた。その言葉があまりにダイレクトであったことと、現在もいまだに俺自身の問題になっている、説明や表現の仕方のヘタクソっっぷりのために、彼は今もって悪人だあるわけだ。もちろん当人がアーティスト気質の人種にありがちな奇行や、変わった考え方をしたりすることもでっかいけど。
そんなこんなで彼に今日も、これまでの経歴に関して口止めをされた。
ちょっと懐かしいなと思った。
俺はもう、別に喋る気はない。

夕飯時になって、帰ってくると、親たちはここ最近がずっとそうなんだが、ぎくしゃくしていた。老年といっていい歳になった夫婦。そこにはやっぱいろいろあんだろうけど、なんだかな。辛いっていうか、見ていて。
しかしあんまり出て行く気もなく。

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