「あじさいの恋」でいしだあゆみが京都に帰るといわなければ感傷的にならずに済んだか、どうか。
劇中では京都は中継駅にすぎないそうで、いしだの役は丹後のひとだったらしいが。
あの映画でいつも寅さんに自分を重ねる俺もそうとう滑稽なもんだろう。
zilchの「スカイジン」を聴いて、レイ・マグヴェイの失われた友達への深い悲しみにふれたような気がして、ひどく感傷的になったのだ。
why? 彼は、繰り返している。
俺の感傷など、相手にwhy?なんてきけたもんではない。
加害者は俺だ。手をのべたところで、何がつかみとれるというのか。
ただ会いたい、なんて言葉が、クズだ。
距離というのは何故あるのか。
理解になぜちがいがあるのか。
そんな疑問自体がクズだった。あきらかな事だ。
そしてなやみやことばじたいを他のだれか、ことに愛する者が そのひとだけはわかってくれるとかという その気持ちがエゴだ。
だれもわからない。どこにもつうじない。
俺のカナシミや感傷は俺のものだ。
だからもうどこにも話さない。
それは正しい事だ。または常識なのだろう
俺の言葉は俺の中でしか流通しない 貨幣のような・・
ああやめだやめ、繰り返し、くどい(しつこい)、
俺は嫉妬深く、いつでも自分のことしか見ていない。
そして人々は、愛する者は、俺のことばや、いらだちをうのみにする。
説明がきらいだ。
説明できたためしがない。
理屈、言葉の羅列 好意すらマトモに伝えられず
いつも終わる
終わる
おわって
人生が足早に歩み去り
**********本音が整理されず
中途半端な性質
彼女のカナシミは彼女自身のものだと
*************************苦しげな顔を売り物に
2002年の春
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俺は健康で
おれの人生はとても平凡で そう何の問題もない。
だれのしんぱいもいらない。
かわったことはなにもおきていない。
なにももんだいはない。
多くの人々は忙しいが、俺はそうでもない。
そうでもない。そうでもない。
ほら 君は肯くだろう。
もう君へ 妙な期待はもたないが
俺の期待が治ったわけではないのでまた 君でなくともだれかに 迷惑をかけるだろう
自動車保険はきかないんだ。
そんなものがないからね。それにあたるものが この人生では
理解など求めていないんだろう
これは壮絶な愚痴にすぎないんだろう
だって俺は健康で平凡な男
じぶんのきもちがせいりしてはなしをできたことはいちどもないというだけのことで
こうして無関係になってしまえば何の問題もない
過去の記憶の一片にわずかばかりの不愉快さをのこし
それもやがて消える
感傷的でめそめそした男のしつこい愚痴は何度も書いてるせいで前よりは 洗練された?*****************意味のないことだ
そして僕はすべてを面倒のひとことで片付けて
どうでもいいことにする。
そういうことに決め込む。
僕の言ってる事が君に理解されたためしはない。
and I’m never really sure if you’ll take what I’m saying the right way
そのことに悲しくなる方が間違っているんだ
君は何も気にする必要も
気にすることを強要される必要もなかったんだ
ごめんね
でも俺の言葉は君に届かない。
距離的にも、時間的にも、面と向かってさえも。
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「どんなチャンスでも手に入れる
道で拾ってしまうのさ
跳ね上がった走行距離と赤いライト
いつでも左右を見てきたのに
俺はいつだって同じ車で衝突する
這いだす君を見て
ブレーキを強く踏んだ
辺りを車で流してたのさ
ホテルのガレージ辺りをね
監獄行きのその前夜
俺はいつだって同じ車で衝突する」
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